日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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クアッド(米日豪印戦略対話)首脳会合反対!日米軍事同盟粉砕!5・22抗議デモに約100名!5月22日、米大統領バイデンが来日し、翌23日に岸田との日米首脳会談、さらに24日、クアッド(米日豪印戦略対話)首脳会合が行われます。この一連の首脳外交によって確実なのは、ウクライナ戦争のなかで、日米軍事同盟と自衛隊海外派兵の態勢が格段と強まることです。中国脅威論や朝鮮民主主義人民共和国敵視を煽り立て、とくに沖縄・辺野古新基地建設強行や、琉球弧への日米軍事基地・施設の配備が強化され、日本政府の軍事費GNP枠2%や敵基地攻撃能力=先制的侵略戦争への歴史的転換、日米軍事一体化がどんどん推し進められることです。とどのつまりは、憲法9条の改悪=自衛隊明記を狙い、日本の軍事大国化=侵略戦争国家の道を進むことなのです。そのためにこそ、先日、強行制定された経済安全保障推進法をもって、先端技術や資源・供給網・インフラ整備など重要な経済活動の国家監視と統制を進め、日本国内で経済の戦時統制化が行われようとしています。これらがロシアや中国、朝鮮民主主義人民共和国の脅威を煽り、悪宣伝を強め、行われるわけです。許してはなりません。 これに対して、首都圏の「戦争・治安・改憲 NO!」や反戦実などのクアッド首脳会合反対実行委によって、5月22日、新宿にて、クアッド首脳会合開催や日米首脳会談−日米軍事同盟強化に反対する抗議デモが取り組まれました。約100名が新宿アルタ前広場に集まり、右翼の妨害をはねのけ、闘いました。アルタ前では、フィリピン・ミグランテ(移住労働者団体)やILPS(人民闘争国際連盟)・BAYAN(新民族主義者同盟)を代表したフィリピンの仲間が、アメリカ帝国主義の打倒、日本帝国主義のアジア侵略反対など、反帝国主義・国際連帯のアピールを行いました。AWC日本連は韓国の極右反動の新政権を批判し、日韓労働者連帯を訴えました。 新宿駅を一周するデモでは、クアッド首脳会合反対、日米軍事同盟強化反対、ロシア軍のウクライナからの撤収を求める国際反戦、辺野古新基地建設阻止や琉球弧の戦場化反対、憲法9条改悪阻止、などのシュプレヒコールがあげられていきました。 京都でも、抗議行動が取り組まれました。 5月24日には、クアッド首脳会合反対の抗議が首都圏や大阪米領事館前で行われます。 日米軍事同盟粉砕、自衛隊海外派兵反対、辺野古新基地建設阻止、そして改憲・戦争態勢を断固阻止するために、岸田政権打倒のたたかい広げていきましょう。 以下に、AWC国際ネットワークの国際共同抗議声明、フィリピン・ミグランテ/バヤン/ILPSの抗議アピールを掲載します。 米国大統領バイデンの訪韓・訪日とクアッド首脳会合に反対する国際共同声明2022年5月19日 米大統領バイデンが5月20日から22日に韓国を、5月22日から24日に日本を訪問する。彼の両国滞在中には韓米首脳会談、日米首脳会談が開催される。さらに、5月24日には東京で、米国、日本、オーストラリア、インドの四カ国によるクアッド(日米豪印戦略対話)首脳会談が開催される。 私たちアジア太平洋地域の民衆は、この地域における米日帝国主義の支配の強化を目的としたバイデンの訪韓・訪日およびクアッド首脳会合に断固反対する。それは、東アジアおよびアジア太平洋地域の政治的・軍事的緊張を高めるものであり、この地域の民衆にさらなる抑圧をもたらすものである。 バイデンのアジア訪問およびクアッド首脳会合の主要な目的は、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)戦略の下で、中国への政治的・軍事的な包囲を強化することにある。訪韓・訪日に先立ち、バイデンはASEAN諸国の首脳をワシントンに招待して特別首脳会合を開催したが、これもまた同様の目的に貫かれたものである。 米日帝国主義は今日、「中国の脅威」を排外主義的に喧伝することで、東アジアおよびアジア太平洋地域における自らの軍事態勢の増強を正当化しようとしている。しかし、この地域における政治的・軍事的緊張の高まりをもたらしている主要因は、地域支配を維持しようとする米日帝国主義の策動にある。 バイデンと韓国の新大統領・尹錫悦(ユン・ソギョル)との首脳会談は、韓米合同軍事演習の強化や韓国・ソソン里でのTHAAD正式配備を進めるものとなる。それは、朝鮮半島をめぐる軍事緊張の激化をもたらすものである。 日米首脳会談において、バイデンと日本の首相・岸田は、「台湾海峡有事」を想定した日米共同作戦計画の策定など両国の実戦的な軍事一体化を進めようとしている。日本帝国主義はまた、いわゆる「敵基地攻撃能力」保有策動など独自の軍事態勢強化と憲法改悪を進めようとしている。 同時に、今回の韓米・日米首脳会談を通して、米国、韓国、日本の三カ国の軍事的連携の強化が狙われている。私たちはこれに断固として反対する。 米日帝国主義はさらに、クアッドあるいはクアッド・プラスを通して、アジア太平洋地域の経済的・政治的支配の強化を進めようとしている。のみならず、「アジア版NATO」の形成に向けた動きを強め、地域の緊張を拡大させている。私たちは帝国主義の搾取・収奪に抵抗すると同時に、この地域における米国主導の軍事同盟・多国間軍事協力の強化に断固として反対する。 私たちは、米大統領バイデンの訪韓・訪日とクアッド首脳会合に対する両国の民衆の抗議行動を支持する。私たちは帝国主義の支配からの解放をめざして共に闘う。アジア太平洋地域の民衆は、米日帝国主義の搾取と収奪、軍事支配と戦争策動に反対し、団結して闘う。
署名: アメリカ帝国主義の侵略戦争と闘おう!
国際民衆闘争同盟(ILPS)フィリピン支部/新民族主義者同盟(BAYAN) 国際民衆闘争同盟(ILPS)フィリピン支部)と新民族主義者同盟(BAYAN)、およびその加盟団体は、アメリカ帝国主義の戦争のくびきに苦しむ移民、在外労働者、難民、国内避難民を含む全世界の民衆に固く連帯する。 私たちは、ワシントンとその同盟国である西側帝国主義、企業メディアが増幅している戦争挑発のレトリックを暴露し、それに反対することを決意している。グローバルな軍国主義の利害に偏った大量の偽情報は、戦争や占領、その他の形態の帝国主義的介入に反対して自己決定権を求める民衆の闘いを弱体化させようとするものである。 私たちは、帝国主義戦争が、ファシスト的策略を用いて国を統治する寡頭資本家たちによって農民・労働者が搾取され、テロの犠牲になっている世界の地域にもたらされていることを認識している。米国-NATOとロシアの帝国主義間対立は、ウクライナの民衆に言い表せないほどの暴力と悲惨さを容赦なくもたらしており、彼ら自身も武装したファシスト集団の台頭を完全に可能にした政府に耐えている。 アメリカ帝国主義は、利益を確保し、現在の経済危機の影響を緩和するために世界的な軍国主義や戦争に頼っている。そのため、この種の戦争はさらに多く勃発するだろう。このような状況は、フィリピンにおける民族解放闘争にとって新しいものではない。東南アジアでの米国の覇権は、フィリピンと米国の同盟関係―アジア地域で最も長く、利潤の蓄積にとって最も重要な同盟―に支えられている。 比米同盟の強化は、米国大統領ジョー・バイデンの最優先事項の一つである。ライバルである中国の弱体化を決意しているアメリカ帝国主義は、「アジアにおける中国の拡張主義」をフィリピンへの米軍配備の正当化の理由の一つとして利用している。最近終了したバリカタン演習(2022年3月28日から2022年4月8日)には米軍5100人、フィリピン軍3800人が参加し、実弾訓練、テロ対策、市街戦訓練などの軍事訓練が行われた。これは、ソフト/ハードの両面での代理戦争を開始することで太平洋の戦域を強化するという米国の計画を強く示すものである。 フィリピンの親帝国主義の政治家たちは、フィリピンにおける米軍とその施設の広範な存在を、わが国の安全保障にとって正常かつ必要なものであるかのように描き出している。植民者と帝国主義の操り人形としてしか機能していない寡頭政治家たちは、スペイン植民地主義とアメリカ帝国主義に対する革命的抵抗以来、民族的主権のためのフィリピン民衆の歴史的な闘いを一貫して妨害してきた。 フィリピン大統領になろうとしているフェルディナンド・マルコス・ジュニアが最初に受け取った外交メッセージの一つは、バイデンからのものであった。バイデンはその親書で、マルコス政権との関係強化に意欲を示した。マルコス・ジュニアは、アメリカ帝国主義の全面的な支援の下、20年間にわたってフィリピンを暴力的に支配し、略奪した悪名高い独裁者、フェルディナンド・マルコスの息子である。 2022年5月20日から24日にかけてのバイデンの韓国と日本への「訪問」、および、米国、日本、オーストラリア、インドの四カ国による安全保障戦略対話であるQUADの首脳会合への出席は、東アジアの支配的エリートを統合しようとする試みとしか捉えられない。この寡頭政治家たちの地域的統合は、世界平和のためでも、「テロリズム」に対するグローバル安全保障のためでもない。それはむしろ、現在の独占資本主義の世界的危機を解決するための、米国-NATOのグローバル軍国主義と利潤蓄積を強化せんとする計画のためのものである。 しかしながら、私たち半植民地の民衆は、公正な平和と今日貧困を強いられている民衆にとっての繁栄を促進する独立と民族経済に向けたビジョンを持っている。 私たちは、帝国主義と闘う抑圧された国々での労農同盟を支持する。私たちは、ファシズムを打倒し、アメリカ帝国主義と戦争によって疲弊したすべての国々に真の民主主義と民衆中心の経済への道を開く広範でグローバルな反戦・反帝国主義戦線を構築するために、地域、職場、学校、教会で民衆を目覚めさせ、組織化し、立ち上がらせようと努力している全世界の民主勢力と団結する。
帝国主義が支持するマルコス支配に再度抵抗しよう! |
関連資料» 米国大統領バイデンの訪韓・訪日とクアッド首脳会合に反対する国際共同声明(PDFファイル・約149KB) » アメリカ帝国主義の侵略戦争と闘おう!国際民衆闘争同盟(ILPS)フィリピン支部/新民族主義者同盟(BAYAN)(PDFファイル・約192KB)
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