日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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2022岩国国際行動 初日の報告岩国市民文化会館にて、11月26-27日、2022岩国行動が開催されました。二日間に渡って、約150名が全国から集まり、労働者反戦集会、国際連帯集会、岩国基地をめぐるフィールドワーク、映像を見る企画、屋外集会、そして岩国基地反対のデモに取り組みました。 初日には、午後3時から、岩国労働者反戦交流集会が行われました。司会挨拶を受け、労働者実行委の事務局長が、反戦・反改憲、反基地や、差別排外主義と分断を許さず、労働者の団結と労働組合を進めることなど、重要な基調(別紙1)を報告しました。 発言①「沖縄の闘い」として、全港湾大阪支部の陣内さんが映像を交えて辺野古新基地建設阻止の攻防を話しました。先日、沖縄現地を訪問し、座り込みが6892回となる日、工事用車両を直接とめる抗議行動を繰り広げたこと。基地建設はいまだ13%しか、進んでなく、工事はいつまでも続き、基地完成が不可能な状況。そのなかで、日米軍事訓練が強行され、「南西諸島防衛ライン」と称して、日米軍事一体化した基地建設が増強されていること、など報告し、現地と繋がって闘うことの意義を訴えました。 発言②は、「技能実習生問題」について。福山ユニオンたんぽぽの武藤さんが次のように訴えた。この問題は、労働者の国際連帯。韓国やフィリピンと連帯などと共に、自分たちの生活のところで外国人労働者が住んで重要な仕事をしていること。コロナ禍、この間緩和され、10万人が来ている。建設現場で暴力的支配が行われ、これを動画で暴き、その証拠の力で、解決。この制度の根本問題=人権無視の奴隷的支配について、ベトナムなど外国メディアは敏感だが日本メディアは捉えていない。前の法相は根本的に変えるといったが、岸田政権は大幅に後退。日弁連しか制度廃止を言わない。日本社会は外国人=移住労働者に支えられている。しかし、「おまえ外国人か?」など人権無視の対応・圧力で、外国人労働者が辞める状況。人権を基本に、実習生とともに頑張ることだ。 そして「関生弾圧、高槻生コンの闘い」の動画を上映。関生労組にたいして、敵対勢力で警察権力と結託した大阪広域生コン協同組合の悪質な理事たちが関生労組・高槻分会への不当で違法な妨害攻撃をかけている。高槻分会の労組事務所の建物を封鎖し、コンクリートを積み上げ、電気を切り、関生組合員の活動や仕事車もできない状態。関生労組側の出勤闘争、襲撃妨害者たちの差別的なヘイトの罵詈雑言攻撃・恫喝との対決、組合事務所解体との攻防、強アルカリ性の汚染水垂れ流し問題など。関生労組は、団結し、闘っている。関生労組へのカンパが呼びかけられた。 発言③「首都圏の闘い」では、東京全労協の大森さんが横田基地反対などを報告した。沖縄へ行く反戦をやり、東京でも横田基地反対に取り組んできた。年一回の集会デモを10回やってきた。4年前にオスプレイCV22が配備され、2年後には10機に。日常的に飛行し、低周波振動など健康問題を生んでいる。自治体への要請行動をすすめる。毎月1日に反戦平和・米軍基地撤去のスタンディンクが3周年になった。15人前後で行う。木更津の自衛隊オスプレイも3回ほど立川にきた。11月に日米共同訓練、オスプレイ使用。自衛隊基地が各地にあるため全国をオスプレイが飛ぶ。地域の市民、労組と共に米軍強化に反対し、ロシアのウクライナ侵略戦争に反対し、広がりを進める。辺野古断念の署名運動など、沖縄を支援し、軍事費GDP2%への増税反対、生活防衛闘争をすすめよう。 会場発言が続いた。AWCユースから労働運動と差別排外主義反対の両輪の訴え。関生労組・高槻分会員からカンパへの感謝・分会のミキサー車を競売にかけられたこと・生コンで埋めていく攻撃と闘い・最後まで闘う決意表明。ユニオン北九州から組合員へのパワハラ・暴力と闘う当該が参加し実習生問題・反戦も先頭で進めること。全港湾大阪は沖縄辺野古ゲート前の取り組みを強めようと話す。AWC福岡は職場で「おれたち非正規には未来が無い」状況から若い労働者が興味をもって未来を感じるような反戦の運動が必要と訴えた。 垣沼さん(労働者実行委の代表)がまとめた。非正規が増え賃金が上がらない、1960年代の労働運動に後退、連合会長が安倍国葬に参加、岸田や財界は賃上げしない、沖縄辺野古の闘いなど。労組の反戦平和、賃上げ闘争と共に、法律をきっちり守らせる闘いも。佐川・元財務次官の公文書改竄・嘘答弁の問題を追求しないことに大阪地裁がお墨付きを与えた。労働者の闘いをひろげていこう。 午後5時半から、国際連帯集会です。司会2名の開始発言と自己紹介につづき、AWC日本連の事務局長が主催者あいさつを次の要旨で訴えました。ウクライナ戦争を日米政府は止めないで軍拡に利用、米軍・自衛隊の一体化した演習が京丹後でも進み、原発廃炉のところに小型原子炉をつくる、戦争で一儲けしよう‐大軍拡の動き、来年広島でG7サミット・大国の利害に被爆者の利用、広島訪問のオバマも謝罪せず岩国基地に来て日米軍事同盟強化、バイデンなど参加する広島G7に反対し大国の利害を貫く世界など望まない、岩国行動の17回目の今年に白松哲夫代表・山本京都事務局長が亡くなった残念、スタート集会などで岩国行動の参加者を増やそうと確認し少し増える、この集会には障害者・精神障害者も参加し権力への怒りに障害者差別の表現でする問題点をとらえてきた、差別排外主義との闘い・マイノリティと共に、これらが重要ですし、二日間の岩国国際連帯行動をがんばろう。 基調報告(別紙2)を司会が読み上げ、全体で確認しました。 次はAWC韓国委員会、ホ・ヨング代表のビデオメッセージ(別紙3)です。 広島の新田さん(ピースリンク広島・呉・岩国)が「呉基地から見た自衛隊の変貌・日米軍事一体化」を映像で報告。戦後、呉市民を裏切る朝鮮戦争が発生。そこに特別掃海隊がいって一人の日本人が死んだ。吉田首相は極秘事項にした。1952年に再軍備化。1978年に日米ガイドラインが締結。79年には補給艦さがみが呉に。26か国のリムパック演習が対中国包囲網で行われた。キーンソード演習。今年、110回の日米など共同軍事演習。日米でミサイルを撃つ訓練もやった。呉は、自衛隊の拡張をねらう。その呉で反戦平和の街頭情宣をすると、自衛隊に入りたくないとか、反戦平和に好意的。輸送艦10隻の計画があり、この大軍拡を阻止することだ。 岩国現地からは田村順玄さん(元市議、あたごやま平和研究所)が報告(別紙4)。岩国基地からコロナの百数十名の感染者。米軍基地から出た。チャーター機で米軍のコロナ感染者が検疫などせずに入ってくる。岩国では一万台の米軍自動車がYナンバーで走る。まん延防止措置など、どうすることもできない。基地労働者、子どもは学校へいくな。基地の隊員にうつることを阻止。異常な事態が今年起こった。F22ラプター米空軍機も岩国に来る。嘉手納基地を凌ぐ米軍130機が駐留。空軍や陸軍の航空機も入れる。イギリス軍機も。広島市内から苦情。廿日市市や宮島の上空を飛ぶ。岩国基地の沖合移設で、水深13メートルの岸壁もつくった。大型の洋上艦が来る。同じ艦が3、4回くる。空母化の「いずも」も来る。F35Bを使って、空母化を進める。日米軍事態勢強化を岩国基地が補完。最近は貨物艦もくる。洋上岸壁に燃料施設をつくる。大量に備蓄する施設。トライドンという無人機も配備。新しい兵器・武器もくる。無人の艦を訓練する。豪華な施設で米軍は勉強する。市民が基地を絡めて利用させる。マンションの一階に英語交流センター、しかし市民の利用もなく、大変な費用が投じられる。障害者のこどもの施設も愛宕山にある。米軍の迷彩色を来た米軍が市内で目立ってきた。米軍再編交付金はなくなるが、基地の交付金、新たな交付金を政府はつくる。原発のあるところの交付金と同じ。2022年、新交付金14億円。山口出身の議員が動く。米軍住宅で通れなくなっているところも、パトカーや米軍車が先導して通れるようにする。基地との共存によって、住民の生活が邪魔される。月3回の愛宕山の座り込み。多くの市民にたいし、岩国の反基地運動が絶えないようにしていく。すべての政党と壁を越えて、共闘する。今年中に、第二次爆音訴訟の準備をする。これからも岩国基地に反対し、続けていく。戸村さんが所用で今日参加できない。いつもは基地を監視した写真をここに展示する。彼は車に乗れず、鉄道で移動し、そこから自転車で基地近くに動き、写真をとって基地を監視している。私も、まだまだ、がんばっていきます。 「奄美ミサイル・弾薬庫について」、磨島昭広さん(鹿児島県護憲平和フォーラム事務局長)の報告(別紙5)。日米の軍事ブロックが各地で強まっている。鹿屋航空基地(鹿児島)には、KC130輸送機が2019年から配備。米軍機の空母艦載機は、タッチ・アンド・ゴーの接地訓練が不可欠。MK9という米軍無人機8機が来ることに、鹿屋市議会が容認した。11月21日から運航され、思いやり予算が出る。10・29には、130人の反対集会。北海道の自衛隊が対ロ脅威の低下でだぶついて、南西諸島へと移転・増強された。奄美大島で基地を整備し、ミサイルや電子戦の部隊が配備される。この対中の政治軍事包囲という口実は、台湾の半導体が中国に取られることを阻止するねらい。台湾は中国の領土で、内政干渉になる。奄美大島を軍事要塞化する状況だ。300メートルある全天候型の射撃場がつくられた。現地視察しても、射撃場に装甲車がいたが、情報保全を盾にその目的を話さない。ミサイルの弾薬庫が五つある。世界遺産の嘉徳海岸をバッファー・ゾーン(緩衝地帯)にして、艦船の出入りができる桟橋をつくる狙いがある。米軍が奄美に跋扈し、夜間飛行を強行するなど、許せない。私は労働者。父から労働者が一番偉いと教わった。国民の生活が一番大事。軍事費増大の増税に反対し、戦争をしないことだ。 沖縄・辺野古の闘いを、金治明さん(辺野古カヌー隊)が報告(別紙6)。三里塚で市東さんの農地強奪する強制執行が開始され、反対の闘いが大変重要。三里塚現地から連帯の要請あり、断固支援しよう。沖縄・辺野古をめぐる現場の闘いとともに、選挙の闘いが厳しい。11市の首長を自公に取られた。沖縄県議会で勝ったけど、那覇市で負けた。右翼・日本会議がうごめく。名護市長選で辺野古容認の渡具知が勝つ状況。反基地闘争の横のつながりがたいへん重要。沖縄では、米軍のコロナ感染が広がって、3人に一人が感染という状況。先日、辺野古工事を止めるために、塩川デーが行われ、土砂の積み出し阻止の闘いを繰り広げた。ここが止まれば、埋め立て工事も止まる。断固として、不服従の闘いを進め、同時に、説得活動を行っている。そうすることで闘いは勝利へ進む。 最後の連帯発言に移りました。若狭の原発を考える会から、木原壮林さんの連帯メッセージ(別紙7)を読み上げていきました。 続いて、AWCユースは、帝国主義を許さず、差別排外主義に反対し、入管体制と闘い、トランス女性差別反対のデモを行い、朝鮮敵視政策反対・入管解体・ヘイト反対を日帝打倒へと発展させ、安倍国葬反対デモやアジア民衆連帯を闘ってきたと発言しました。 部落解放同盟熊本市支部の方は、部落差別主義者の鳥取ループ・示現舎が熊本を展開し、その映像をネットに「部落探訪」としてアップし、部落差別を拡大助長し煽動する犯罪行為に対し、怒りをもって断固糾弾する報告をしました。さらに無実の被差別部落民・石川一雄さん(83歳)が女子高生殺人犯の無期懲役刑にデッチ上げられた狭山差別裁判に対し、再審闘争の正念場を迎え、決戦局面の重大な情勢を話しました。狭山闘争の緊急署名と支援を強くアピール。 司会が集会をまとめ、翌日の予定である岩国基地フィールドワーク、基地問題の映像を見る会、市役所前屋外集会、岩国基地への抗議・反対のデモを提起しました。そして韓国世宗(セジョン)ホテル争議への支援プラカードをみんなで掲げ、写真撮影して激励の現地送付が取り組まれました。以上、岩国行動の初日は成功裏に終わりました。
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関連資料» 岩国労働者反戦交流集会2022基調(PDFファイル・約1.33MB) » 岩国基地の撤去のために2022岩国行動を闘おう!(PDFファイル・約530KB) » 2022岩国行動に寄せるAWC韓国委員会からのビデオメッセージ(PDFファイル・約261KB) » 世界遺産の奄美大島に軍事基地はいらない!(PDFファイル・約1.11MB) |
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