辺野古新基地建設阻止・大浦湾の埋め立てをやめろ!11・20スタート集会を開催。
11月20日、東京・文京区民センターで「辺野古・大浦湾を埋め立てるな! いまどうなってるの? 11・20集会」が、約250名をあつめて開催されました。主催は、”埋めるな!連”と”辺野古実”です。
この集会は、名称の通り、辺野古新基地建設阻止のための大浦湾埋め立てに反対するキャンペーンを、約一ヶ月間にわたり各地で街頭展開していくスタート集会です。11月20日から、12月20日の間です。
また、重大なことに、沖縄で、米兵による女性への性暴力が絶えることなく繰り返され、日米政府がその犯罪を沖縄へ知らせない激しい差別支配・政治軍事抑圧の状況のなかっで、12月22日に、抗議行動を予定することが訴えられました。沖縄現地と東京ほかでの同時抗議行動です。
集会の冒頭、最近、辺野古現地の反対運動に参加した仲間がはげしい攻防について報告しました。抗議の座り込みに強い排除。埋め立て土砂を積んだ新車のトラックが工事車両に使われ、一日千数百台が入っている状況。この無謀な軍事基地建設と大浦湾埋め立てが今後、10数年続く。沖縄とともに闘いこと、「本土」の闘いが問われること。そう、はっきりと訴えた。
メインの講演が二つ続いた。花輪伸一さん(沖縄環境ネットワーク)が埋め立ての実情を話した。そもそも、大浦湾とその周辺は、五千数百の生物種が生息し、ジュゴンやサンゴなど絶滅危惧種もいて、琉球弧から北海道までの”日本全域”でもっとも多くの種類の生物がいきる極めて貴重な多様性のあるところなのだ。そして、沖縄の漁業において、豊かな海で多くの海産物を提供してくれる。しかも、軟弱地盤が海面下90メートルまで存在し、埋め立て工事が難しい。これを誤魔化して、政府。防衛省は、沖縄県の反対を踏みにじり、自然環境を破壊しながら、埋め立てを強行している。全体の進捗は、たったの15%でしかない。いまだ、大浦湾埋め立て工事を本格化できていない。辺野古新基地を断念し、工事を中断すれば、大浦湾とその周辺の豊かな自然と人々の生活は回復し。守ることができるのだ。花輪さんは、軍事基地をつくるな、サンゴを守れなど、詳しく話された。
続いて、中沢誠さん(東京新聞デジタル編集部)の講演。中沢さんの話で明らかなのは、普天間基地の強化と恒久的使用を米軍・日本政府が進めていることだ。ここ10年、普天間の工事・補修に、日本政府は217億円も注いでいる。格納庫、隊舎、廃水設備、創庫、滑走路補修などだ。辺野古には、許しがたい、信じられない、違法で不当な工事が続いている。その問題点の①では、工費も工期の明確にしないまま着工が強行されている。政府・防衛省は、設計変更で、9300億円を計上しているが、沖縄県の見積もりだと2兆円近く、さらに膨張していくことは間違いない。工期も、めどが立たない。②コスト度外視。湯水のごとく税金が投入されている。わたしたちの税金が、こんなデタラメな人殺しの軍事基地建設にどんどん注いでいる。契約変更の乱発で、工費が青天井で暴騰する。③、軟弱地盤が発見されても、困難極まりない工事が続く。これらが、産官学の密接な利権構造のもとで、行われている。まさに、普天間基地の強化・恒久使用とともに、辺野古新基地建設が計画かされているのだ。自衛隊と米軍の一体化のもとで。これは、海外派兵の戦争態勢を構築するための、ビッグ・プロジェクトなのだ。
辺野古新基地建設阻止は、反戦・反核・反基地、そして沖縄解放の決定的な攻防戦なのである。
この後、東京東部、所沢・埼玉、川崎など、4つの地域の団体が、辺野古新基地建設阻止と大浦湾埋め立て反対のキャンペーンをすすめる決意を述べていった。
さらに企画や行動が提起された。
11月30日、国会前アクション。主催、「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実
12月14日、「くとぅば じんじけー 〜琉球・島じまのナラティブ」。主催、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
12月22日、沖縄で相次ぐ米兵による性暴力事件に抗議して集会、東京同時行動へ。
最後に、今回の辺野古新基地建設反対・大浦湾埋め立てやめろのキャンペーンの重大さをまとめる話が、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックから行われた。
辺野古新基地建設阻止、アジアと各地の軍事基地撤去、日米軍事同盟を破棄しよう、戦争阻止、石破政権打倒をたたかおう!
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