韓米連合司令部・戦争指揮所(TANGO)前での反戦平和団体による共同記者会見文 |
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韓米連合司令部・戦争指揮所(TANGO)前での反戦平和団体による共同記者会見文
今日から20日まで朝鮮半島全域で韓米連合戦時増援演習キーリゾルブ(KR)と韓米連合野外機動訓練であるフォールイーグル(FE)が行われる。われわれは極度に緊張した情勢のなかで実施されるキーリゾルブ/フォールイーグル演習(以下、KR-FE演習)が、朝鮮半島で軍事的武力衝突を招く導火線になるのではないかという憂慮から、この中止を強く訴えてきた。しかし、韓米連合司令部は、われわれの切々とした訴えをついに無視してKR-FE演習を開始したのだ。 1.民族共倒れ演習というべきキーリゾルブ/フォールイーグル演習を直ちに中止せよ! 韓米当局は、KR-FE演習は「通常の防御演習」だと主張している。 しかし、KR-FE演習は、その性格と規模、様相と期間から見るとき、決して単純な防御演習ではない。KR-FE演習は、攻撃の撃退、すなわち「自衛的防御」ではなく、朝鮮民主主義人民共和国政権の除去、共和国軍の撃滅、統一与件の造成を作戦目標とする作戦計画5027に沿って展開される。共和国政権の除去という戦争目標を達成するために、米国の主導で共和国の前方・後方に同時に打撃を与える対北縦深攻撃作戦を遂行することになれば、朝鮮半島全域が戦場になることは不可避であり、そのようになれば民族共倒れの全面戦を招かざるをえない。また今回の演習には、2万6千人の米軍と韓国軍2万人以上など全部で5万人以上の兵力と核空母、イージス駆逐艦、B-2戦闘爆撃機、F-22戦闘機など最新鋭の攻撃型戦力が総動員される。さらに韓米空軍の特殊作戦要員の(共和国への)浸透などを内容とする連合交換訓練(JCET : Joint Combined Exchange Training)、軍需支援訓練、韓米海兵隊による実射撃訓練、対北市街戦および指揮所打撃訓練、民軍作戦、米海軍の対テロ訓練、米海兵隊の山岳訓練など、対北攻撃と占領を想定した訓練などを実施する。のみならず韓米連合司令部が発表した今回の演習期間は例年の一週間に比べて2倍にも延長された。 われわれはKR-FE演習がこのように対北先制攻撃戦略・作戦に沿った全面戦に備える戦争演習であることがはっきりしているゆえに、朝鮮半島平和に正面から逆行する戦争演習だと主張しているのだ。 よってわれわれは韓米連合司令部のウソの主張を強く糾弾し、7千万同胞の切なる平和の願いを支持して「民族共倒れ演習」というべきKR-FE演習を直ちに中断することをもう一度厳粛に要求する。 2.対話と戦争演習は両立しない。対北先制攻撃演習を中止せよ! ソウルを訪問中のスティーブン・ボスワーズ米国対北政策特別代表は本日、イ・サンヒ国防長官、ユ・ミョンファン外交通商部長官、ヒョン・インテク統一部長官と順番に会い6者会談および対北政策について論議する予定だ。ボスワーズ代表は、共和国領空を運航している韓国籍の民間航空機の安全を保障できないという3月5日の北側の発表に対して「これは非常に望ましくないものであり、挑発であり、受け入れられない」と語ったという。 しかし自分たちは、原子力空母や韓米のイージス駆逐艦など、最新鋭戦力を大挙動員して共和国の大量破壊兵器(WMD)に対する先制攻撃、MD攻撃作戦など、対北先制攻撃的な内容を込めた作戦計画5027に沿った北侵戦争演習を展開している。これは憲法上、国際平和主義と平和統一原則に違反しており、「国連の目的に違反する方式の武力使用や武力による脅威(threat or use of force)」を禁じた国連憲章第2条第4項と韓米相互防衛条約第1条、韓国の外から増援する軍事人員と作戦飛行機、装甲車両、兵器および弾薬の持ち込みを停止した停戦協定第2条第13項ハ、ニに違反している。さらに(共和国が)民間航空機の安全を担保できないということに対して、韓米連合軍が「挑発」だなどと言うのは、盗人猛々しい態度だというしかない。 このような点から、朝鮮半島で軍事的緊張が極度に高まった根本的原因はオバマ政権になっても持続している米国の対北敵対政策と、韓米同盟を盲目的に(ママ)追求しながら南北軍事対決の無視を政治・外交・人権・思想の全分野に拡大するイ・ミョンバク政権にある。 われわれは韓米当局が真に北との公正で対等な対話を通じて朝鮮半島問題を解決しようとするならば、1994年にチームスピリット訓練を中断したように、まず対北敵対政策のもっとも代表的な事例であるキーリゾルブ韓米連合演習-北侵戦争演習を中断させることを強く求める。 さらにわれわれは米朝間の二者対話と6者会談、「朝鮮半島平和フォーラム」を早急に開催し、朝鮮半島の非核化、米朝関係の正常化、朝鮮半島平和協定の締結協議を始めることでもって停戦体制を終結させ、朝鮮半島に永久的平和体制を構築することを強く求める。 われわれが立っているこの場所、韓米連合司令部戦争指揮所(TANGO)は、われわれの民族利益(国益)ではない、米国の戦略と作戦に沿って民族共倒れを招く攻撃的戦争演習を指揮している最新鋭の戦争指揮司令部である。アメリカの偵察衛星とU-2機、韓国の白頭、金剛部隊などによって収集された対北特殊情報がここに集められる。またここは今回のKR-FE戦争演習を総指揮しているところでもある。われわれがここまで来て記者会見をしている理由は、朝鮮半島の戦争危機に対して国民の憂慮が高く、それほど朝鮮半島平和実現に対する要求が切実であるためだ。 よってわれわれは戦争演習の全期間(3月9日~20日)にかけて、韓米連合司令部戦争指揮所前はもちろんのこと、戦争演習が行われる各地で、記者会見、一人デモ、追跡デモ、ピケッティングなど多様な反戦平和デモを繰り広げることでもって攻撃的戦争演習の中止を求め、真の平和を渇望してきたわれわれの平和実現の意志を世界中に知らせてゆくだろう。 2009年3月9日 平和と統一を開く人々、全国民主労働組合総連盟、民主労働党、韓国進歩連帯
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