【緊急】韓国ロッテによる露天商屋台の強制撤去の中止を求める緊急抗議FAX行動のお願い

       

 

 

 

 

【緊急】韓国ロッテによる露天商屋台の強制撤去の中止を求める緊急抗議FAX行動のお願い

 

韓国での「第二ロッテワールド」建設に関連し、ロッテ資本はいまにも、開発予定地の周辺で10人の露天商が営んできた屋台を強制撤去しようとしています。生活基盤を根こそぎ奪う攻撃に対して、露天商の側は徹底抗戦の構えであり、実際に強制撤去が強行されれば昨年1月に発生した龍山惨事のように死傷者が出る可能性も高くあります。2008年7月のG8洞爺湖サミット反対現地闘争をともに闘ったキム・フンヒョンさん(元全貧連議長)もこの場で屋台を営む露天商の一人として、決死の覚悟で抵抗するとともに、事態を広く知らせロッテ資本に抗議することを日本の人々にも呼びかけています。事態は緊迫しており、ロッテ資本に対する緊急の抗議FAXを呼びかけます。文末に抗議FAXの雛形を載せていますのでご活用ください。

■抗議先■

FAX:03-3378-6199((株)ロッテ広報室)

電話:03-3375-1211(代)(一般の方からのお問い合わせ先 (株)ロッテ)

■問題の背景■

ロッテ資本は、ソウルの松坡(ソンパ)区において、現在ある大規模テーマパーク・ロッテワールドに加えて、123階建ての超高層ビル(本館)と9棟の付属施設からなる「第二ロッテワールド」の建設工事を進めている。この建設計画は、90年代後半に発表されたが、航空安全問題や周辺の交通環境への影響が懸念され、韓国政府はいったんはこの計画を不許可とした(2007年7月)。しかし、ロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ)会長と親しい李明博が07年12月に大統領に就任すると、再び建設計画が動き出し、2009年4月、李明博政権は前政権の不許可方針を撤回し、建設計画の許可を決定した。

建設計画の対象となる松坡(ソンパ)区蚕室(チャムシル)駅周辺では、10人の露天商が20年間にわたって屋台を営み、生計を立ててきた。彼らはこれまでも数度にわたってロッテ資本や松坡区による強制撤去の危機に直面してきたが、その度に実力で抵抗し、自らの生活基盤を守り抜いてきた。しかし、李明博政権が「第二ロッテワールド」建設に許可を与えたことによって、彼らの前に再び強制撤去の危機が訪れている。蚕室の露天商は新しく結成された露天商の全国組織「民主露天商全国連合」の会員たちと共に、断固とした抵抗に立ち上がっている。

ロッテ資本は何の生活保障も提示しないまま露天商たちを力ずくで追い出そうとしている。昨年8月にロッテ側は露天商たちに工事計画を説明し、対話で解決するポーズを見せた。これに対して露天商側は、営業している場所を二つに分けて片方ずつ順番に工事する、あるいは、近くの場所に屋台を移転するなど具体的な対案を提示してきた。しかしロッテ側は並行して強制撤去のための仮処分訴訟を準備しており、露天商側の提案を拒否した。つまり、話し合いのポーズを見せながら、裏では強制撤去の準備を着々と進めていたのだ。

大企業の利益のために露天商たちの生活基盤を奪い、生存権を破壊するというようなことを許してはならない。これはまた、資本の利益のために民衆を犠牲にする李明博政権とその新自由主義政策の非道な本質を示すものである。キム・フンヒョン元全貧連議長はまた、現在の強制撤去攻撃と今年11月のソウルでのG20会議との関係を指摘している。すなわち、近辺にG20関連の重要施設があり、蚕室の露天商たちの屋台がそれに対する闘争の拠点になることを政府は恐れているのだと。

事態は緊迫している。2月20日、ロッテ側が提訴した仮処分訴訟について、裁判所は「自主的撤去」(裁判所の執行官の参与の下での強制撤去)を決定した。これに対して、ロッテ資本は再度「代替執行」許可を裁判所に申請し、3月4日にそれは許可された。すでに現場周辺にはクレーン車など工事車両が配置され、いつ強制撤去の攻撃が具体的になされてもおかしくない状況だ。露天商側は「われわれの闘争は今から死ぬことを覚悟して始めなければならない」と訴え、現在屋台が営業している場所を死守すると宣言している。強制撤去を中止させ、民衆の生存権を守りぬくために、行動に立ち上がろう。

■抗議文の雛形

ロッテ会長 辛格浩(重光武雄)殿

ソウル・蚕室での露天商屋台への強制撤去策動を中止せよ!

 韓国での第二ロッテワールド建設に関連して、現在進められている蚕室駅周辺の露天商屋台に対する強制撤去策動に強く抗議し、その中止を求めます。

 韓国ソウル特別市松坡(ソンパ)区蚕室(チャムシル)駅周辺では約10人の露天商が20年以上にわたって屋台を営んできました。ところが御社は、現在進めている第二ロッテワールド建設工事を理由に、何の生活保障もせぬままこの露天商たちを力ずくで追い出そうとしています。このような御社の姿勢に強い憤りをおぼえざるを得ません。

 露天商たちは「われわれの闘争は今から死ぬことを覚悟して始めなければならない」と訴え、自らの生活と生存をかけて現在屋台が営業している場所を死守すると宣言しています。それは生存権を守り抜くための正当な行動です。

 昨年1月に同じソウル市内で、再開発の名の下に強制撤去が行われ、これに抵抗した地域住民5人が死亡した「龍山惨事」と呼ばれる悲惨な事件が起こりました。露天商たちの生存権を踏みにじり、あくまでも強制撤去に踏み出せば、第二ロッテワールドの敷地内で同じようなことが起こりえます。人々の血の犠牲のうえに造られたテーマパークに行きたいと思うような人など一人もいません。

 露天商たちの生活と生存権を踏みにじる強制撤去策動をいますぐ中止することを求めます。

2010年3月 日

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