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[声明] 米軍艦船は決して歓迎されない
2008年3月26日
米軍は即時出ていけ!ミンダナオ連合
カガヤン・デ・オロ市に米軍のミサイルフリゲート艦バンデグリフトがやって来た。聞くところによると友好親善のために来たというが、疑わしい。誰も歓迎 などしていないのだから。つい一ヶ月前、ミンダナオの人々は米比合同軍事演習バリカタンに反対する大規模な抗議行動を行ったばかりだ。
米艦船の来航にカガヤン・デ・オロの住民たちは驚いた。地元市当局のホームページによるとカガヤンへの到着に先立つ3月11日から12日には、この艦船がジェネラル・サントス市にあるマカール埠頭に立ち寄っている。これらの来航には邪悪な狙いが込められている。
なぜ米軍のフリゲート艦が自由にミンダナオの港に入港することができたのか? 大いに疑問である。この地域は2008年度のバリカタン演習の対象地に含まれていたのだろうか?フィリピン政府は明確に回答しなければならない。
そもそも軍艦の来訪が友好親善になるわけがない。このミサイルフリゲート艦は米海軍第七艦隊の司令官が乗り込んでいる旗艦である。湾岸戦争時にはこの船が米軍の兵站活動において重要な役割を演じている。この船はヴェトナム戦争に米軍が敗北してから30年後、2005年に再びベトナムに寄航した最初の米軍の艦船でもあった。フィリピンに対する米国の政治的、軍事的な支配政策のなかで、この軍艦の寄航に込められた米軍の重大な狙いを甘くみてはならない。
米艦船の「親善」寄航があったからといって、2月18日、沖縄で米兵によってレイプされた出稼ぎのフィリピン女性のことを、私たちが忘れることなどありえない。それはまさにミンダナオでバリカタン軍事演習が開始された時だった。世界中で米軍が行っていることは親善などでは全くない。ミンダナオでだけ親善を期待することなど、できるわけがない。私たちは米軍の艦船が私たちの港に自由に寄航し、町のなかを徘徊するのを許すことはできないのであり、私たちの主権を投げ出すわけにはいかないのだ。
フリゲート艦来航の意味するところは明白である。すなわち、米軍は大量の兵器を携えながら、人道支援、友好親善だと言っているのである。
べバリー・スリム・ムスニ(弁護士) 米軍は即時出ていけ!ミンダナオ連合・代表
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