ロマ・サルミエント(タガイタイ5政治犯のアリスの娘さん)から私たちへ転送されたメール

       

 

 

 

 

【7月20日付、ロマ・サルミエント(タガイタイ5政治犯のアリスの娘さん)から私たちへ転送されたメール。つまり、母親でありタガイタイ5政治犯のアリスの妻ラウラ・サルミエントさんからのメール】

 

親愛なる友人たち、同僚たちへ、挨拶をおくります。

最初に、あなた方皆さんへ、私の夫・アリス、そして彼といっしょに告訴されたリエル、アクセル、マイケルとリコへのあなたたちの継続した支援に感謝しています。彼らのためにあなた方が行った監獄への面会や手紙、抗議行動やアピール、あなた方が彼らに送った読む材料や、公判中のあなた方の存在は、警察キャンプで現在まで2年以上監禁中で逆境にあり困難ななかであるにもかかわらず、彼らに高い精神を保たせ続けています。

つい最近は、あなた方の幾人かが、タガイタイ5をすぐに釈放するように嘆願し、彼らへの事件を迅速に却下することをもとめて、予備法廷へ訴えの手紙をすでに送りだし始めています。私たちの組織と友人のさらに多くは、彼らが苦しみ続ける不正義や、彼らが人物として誠実であることを、法廷に示すために、彼らの指導に付き従うであろうことを、わたしは信じています。

付き従うことですが、それは事件の更新にあります。わたしは幾つかの情報を組み込んでいます。わたしが前のメールですでに送ったかもしれないけれど、事件概要を更新していないか、このメールで参照をつけているものです。わたしは、かわりにニュース記事を添付し配置したため、フィリピン人権委員会の決議をまた詳しく調べねばなりません。

事件の更新内容

1、5月に、弁護士が個人的に2007年8月に訴えた(事件の)裁判地の移転請求について最高裁の代理法廷統括事務所(ODCA)を追跡した。いくつか試み、ODCAとタガイタイ市地域予備法廷の両方を追跡した後、その請求は全判事列席での決定のために最高裁に委託されていた、と私たちは言われた。不幸にも、私たちは請求の正確な状況を知ることができないし、書面審理を見つけることができないのでその決定が長く遅れている理由も証明できない。

2、状況を考慮しながら、弁護士と被告人と家族は、2008年6月3日、タガイタイ地域予備法廷で保釈の裁定申請を訴えることを決定した。申請は、2008年6月6日に審理された。

その公判の中で、法廷と検察の主張は、5人の被告人は保釈公判が遂行される以前にまずは罪状認否をされるべきであるということだった。罪状認否が保釈公判に先立つべき争点に関する論証とその反証によって、引き起こされるかもしれない相当な遅れを避けるためには、私たちは(公式に発言された事件の情報を含んだ破壊の陳述へ弁護士の反論を再び主張しながら)公判を遂行以前に保釈申請が最初に聞き入れられると提供した罪状認否に同意した。保釈申請は保障され、罪状認否は6月16日に設定された。

3、6月16日、被告人は「罪は無い」との陳述に踏み出し、保釈公判は7月の全ての金曜日に設定された。

4、7月4日の最初の保釈公判のスケジュールに関し、検察官は公判前会合を準備するために15日間を求めた。弁護士は、公判前会合は保釈公判を進めるうえで必要ならないと論じた。統括する判事は、検察がその証人を準備するための時間を与えるために、同日午後1時30分に公判を再開するとした。午前10時過ぎ。弁護側以外の誰もその午後には戻らなかった。被告はより早く拘束状態へ戻され、検察はそこには居なかった。法廷吏員から私たちに言われたことは、判事が病気になったので公判はキャンセルされたということだった。

5、7月11日、弁護側が事件は却下されるべきと動議の提案をした口頭での表明が行われた時の1時間30分後、保釈公判は中断された。被告が新人民軍、すなわちフィリピン共産党の武装部隊のメンバーもしくは関連者であると証明するために、2006年4月28日「逮捕」時に被告から彼らが押収したと証言台に立った証人が主張した「破壊物質」は必要とされる物的証拠である、と検察が発言した。その後に、動議が起こった。検察が開かれた法廷で述べたことは、被告人をCPP-NPAのメンバーとして構成する証拠が反乱の本質的な構成要件の存在を必要な確証の無い上でさえ、反乱を証明するのに十分であるということであった。

他方で、弁護士は、破壊的文書の所持(これらが被告の所持品として本当にみつけられた論証のために真実と決め込む)は犯罪ではないし、なぜなら共和国法1700(反破壊法)は1992年に国会で廃止されたのであるからと主張した。結果として、CPPの構成員は、2007年に最高裁がラドラドその他や、ベルトランその他、マザその他に関する判決で是認したように犯罪ではない。したがって、反乱罪(政府に対する武器を持った公然たる蜂起)の本質的な構成要件は不在である。

検察が非犯罪を使って反乱罪を証明しようとし、破壊の非犯罪に関する証拠を存在させようとすることが論じられながら、弁護側は被告人に対し訴えられた反乱罪事件の却下を提議した。

統括する判事は、弁護側へ、口頭表明したことに関連し、公式に書かれた動議を7月14日に提出するよう命令した。動議のための公判が7月18日午前8時30分に設定された。

6、7月14日、ホセ・マヌエル・ディオクノ弁護士(自由法律援助グループ、FLAG)とウィグベルト・タニャーダ弁護士(タニャーダ vivo & tan)を通じて被告人カストディオ、ピンピン、サミルエントは一括動議(情報の失効のため、そして、権利の問題として保釈許可のうちに)を提出した。同時に、フランシスコ・チャベスと、ドン・カルロ・イバネス(チャベス・ミランダ & アセオチャ 法律事務所)の両弁護士をつうじて、被告人マサエスとイバネスは、AMPARO(アンパロ)の令状の発布を求める一つの動議を提出した。

7、2008年7月18日、タガイタイ市地域予備法廷支部18のエドウィン・G・ラリダJr判事は、弁護側の陳述を聞いた。検察は、  請願者の権利と自由を保護するように、請願の最優先権を与える法廷とAMPARO(アンパロ)の規則を結びつけることを引用しながら、弁護側が反論したことへの弁護側による委託された陳述へそのコメントを提出するために、延期を求めた。その上、弁護士が強調したことは、事件の記録は検察が反乱罪の証明する破壊文書を使う以外には証拠に何も無いことを示していることである。共和国法1700の「完全廃止」が破壊文書を非犯罪化したことを引用し、そうであるがゆえに、「正義を支えるためには、事件を却下すること」以外には他に遡及のないことを法廷に与えることであると。

考えられる動議が判決に供する後に弁護側の動議へのコメントを委託するためには、法廷は検察に7月21日までもはや延長が無いと命じた。

私たちのアピールとして

事件の諸環境と諸利点(記録に関する検察のいわれるような証人と証拠でさえ)を注意深く見つめながら、タガイタイ5は訴えられた事件の却下にむけ、強い論拠を持っている。いまだ、タガイタイ5の正義を軌道に乗せるには、招集されるであろう全ての圧力を配置する政府、軍、警察の強制力があるという事実においては、私たちもまた現実的である。

そうであるがために、私たちはタガイタイ5を信じるすべての組織と個々人に訴える。あなた方の多くの皆さんが知っているように、ピンピンとサルミエントは、活動家として貧農の生活の大半をよくするために貧農運動に加わり、同時にカストディオは彼が貧農組織化支援を選ぶ前には労働運動に長く参加してきた。マサエスとイバネスは、別方向に分かれる途中まで、ただ単に他の3人を同じ休憩地へと車に乗せてやっていたに過ぎなかった。

監獄からタガイタイ5をすぐに釈放し、ほとんど遅延せずにタガイタイ5への事件の却下を求め支援するために、あなた方やあなた方の友人たちや団体へ、私のアピールを繰り返し訴えます。

どうか、次のところへ、あなた方の手紙の訴えを送ってください。

 

HON.EDWIN.G.LARIDA、Jr

Presiding Judge

Regional Trial Court Branch 18

Tagaytay City, Cavite, Philippines

 

(名誉あるエドウィン・G・ラリダJr 統括判事 地域予備法廷支部18 タガイタイ市 カビテ州 フィリピン)

私たちはあなた方がその訴えの手紙のコピーをフィリピン人権委員会にも与えることを奨励します。

HON.LEILA  DE  LIMA

Chairperson

Commission on Human Rights of Philippines

Diliman, Quezon City, Philippines

(名誉あるレイラ・デ・リマ 委員長 フィリピン人権委員会 デリマン ケソンシティ フィリピン)

あなた方がそのコピー(註*訴えの手紙)を私たちに次のメール・アドレスを経由して提供されるならば、私たちは本当に感謝いたします。

LAURA SARMIENTO iamapril_ph@yahoo.com

LAURA SARMIENTO

c/o the Workers Assistance Center,Inc.

Bahay Manggagawa,Indian Mango St.,Manggahan Cpd.

Sapa Ⅰ,Rosario,Cavite,Philippines

わたしは、「訴えの手紙」の手本となる書式内容を作っていません。私たち各々が、被告たちと違った経験・歴史を持っている理由からですし、こうして、それらの歴史に基づいて、私たちの訴えを書くことになるでしょうから。けれども、私は、ここに手紙のコピーを添付しました。カビテ労働者援助センターが裁判所へ送ったもので、あなた方があなた方のアピールを書く時に助けになるでしょう。

私たちの強く、団結し、継続するアピールと、正義への決起とともに、私はタガイタイ5がついには正義と自由を獲得するであろうことを信じています。

ラウラ・サルミエント

追伸:どうか、私が持っていないメール・アドレスの他の団体や人びとにこのメッセージを送って、私を支援して下さい。 感謝いたします。ラウラ

 

【参考資料 カビテ労働者援助センターの「訴えの手紙」】

2008年7月14日

HON.EDWIN G.LARIDA

Judge

Regional Trial Court Branch 18

Tagaytay City

親愛なるラリダ判事へ

平和への私たちの最も温かい挨拶として!

私たちは、タガイタイ5として集団的に知られている5名―リエル・カストディオ、アリスティデアス・サルミエント、アレハンドロ・アクセル・ピンピン、リコ・イバネス、ミカエル・マサエスの不当な投獄の2年以上もの理由と同情によって強制され、あなたの栄誉ある事務所へこの訴えの手紙を書いています。

わたしたちは、人民とくにカビテの労働者・貧農の奉仕に傾注した良心をもった人物たちとして、タガイタイ5を知っております。とくに、リエル・カストディオは、私たちにとって、労働者として、また労働者の権利・福祉を向上させる労働者オルグに変貌した組合活動家として、知られてきています。のちに、貧農たちへの奉仕することを決意し、彼は貧農の間から歓呼を持って迎えられています。アリスティデアス・サルミエントは、一方で、私たちの友であり、兄弟でありました。1980年代以来、私たちと彼は、マルコス独裁に反対する大衆運動や、貧農と都市貧民とともに数箇所の住民共同体プロジェクトに関与してきたのです。他方、アレハンドロ・アクセル・ピンピンは、彼の芸術的な能力を使って、大学の学生たちをカビテ高地の貧農への創造的な組織化や動員を行ってきました。

そのうえ、彼らが2006年4月28日から1週間の間、違法な逮捕、拷問、友人や家族との接見禁止状態となり、ついにはラグナ州カランバのキャンプ・ビンセンテ・リムの拘置施設で非人道的に取り扱われ、この2008年6月まで公式の告訴が無いままで2年以上もの違法拘束をうけるという彼らへの厳しさと辛さを、わたしたちは証言してきています。今年のLenten(? 4旬節の、質素な)季節の間、彼らの断食を生き残るために闘い、現在、正当な根拠の無い検察の遅延戦術と闘っています。

これらの全てにおいて、デッチアゲの告訴された私たちの友人たちが本当に無実であること、それらすべてが政治的な動機とされた違法な行為であると、私たちは強く信じました。さらに、被告農民たちの権利侵害が本当にあり、このように、タガイタイ5の逮捕と拘束に警察と類似の勢力の指揮において規則違反があったこと。人権委員会はこれらを最近命令した。

私たち全員一致の立場から、真実と正義の側に立つこと、根拠の無い告発と伝聞の訴えを即時に却下すること、少なくとも合理的な保釈に基づき被告たちの仮釈放を許可すること、私たちは謙虚にあなた方の良心の事務所へこれらを訴えます。

聖書でPsalm 82章 2-4節において、次のように言っています。

「どのように酷い不正義の判決が下されようとも、よこしまな人物を受け入れるのか?セラ。貧しき者、父の無い者を守り、悩む者や貧乏人へ正義を行え。貧者や困窮者に届けること、それはよこしまな者の手から彼らを自由にする」

もう一度言うが、私たちの友人たちは、彼らの長く否定された正義と自由を受けるに値した。本当に、ひどい遅れは故人が言うようにもはや許されない:遅れた正義は、否定された正義だと。

私たちの訴えと祈りが聞こえない事態に陥らせないし、あなた方の栄誉が公正と賢明を行使するであろうと、わたしたちは将来を見据えています。

敬具

 

聖 エファレイム・ファジュタガナ IFI司教

聖 ホセ・P・ディゾン 神父

マーリン・ゴンザレス

聖 アヴェリノ・サピダ 神父

レナート・M・パンビド 主教 

エマナー・アスンシオン

レチシア・ボニオール

フローレンシア・アレバノ

ネニタ・C・マヒナイ

ラミロ・ティネド  (以上の連名とサインが入る)

 

【タガイタイ5救援ニュースの抗議要請部分の抜粋】

抗議先…【例文】わたしたちは、日本で人権・民主主義・反戦平和に取り組んでいる者です。

フィリピン政府の不当な人権抑圧状況を強く非難します。とりわけ、ラグナ州・カランバ市、ビンセンテ・リム・キャンプに不当に拉致・拘束されている、政治犯・「タガイタイ5」〔Aristides Sarmiento / Riel Custodio / Michael Masayes / Axel Alejandro Pinpin / Enrico Ybanez 〕 への人権侵害に抗議します。彼らには、国際人権基準を守られず、劣悪な獄中処遇に遭ったままです。無実のタガイタイ5への公正な人権保障と裁判、そして即時釈放を求めます。                        敬具

英語の例文 (冒頭にアロヨ大統領など下記の宛名を最初に入れて)

We are members ( I am a member ) of the people’s movement for advocating human rights and、democracy, anti-war/peace in Japan. 

We ( I ) strongly condemn the worse situation of unjust repression on human rights under the Philippine government. Especially, we protest the human rights violation on Tagaytay5 who are abducted as political prisoners, namely Aristides Sarmiento, Alejandro Axel Pinpin, Riel Custodio, Michael Masayes, Enrico Ybanez, and are still illegally detained at Camp Vicente Lim, Calamba City, Laguna. They are made to treat inferior detention conditions and are not followed on international human rights standards up to date.

We( I )demand you to take the fair human rights and trial of Tagaytay5. As they are innocent, you should release them out of that prison immediately.

Yours sincerely

2008, July

AWC―JAPAN

アロヨ大統領…Mrs. Gloria  Macapagal  Arroyo

             President of the Republic of the Philippines

             New Executive Building, Malacanang Palace Compound

             J.P Laurel St, San Miguel, Manila, Philippines

             Fax;+632 735 6192;+632 736 1010 Email;opnet@ops.gov.ph ; corres@op.gov.ph

法務大臣…Hon. Raul. M. Gonzalez

     Secretary, Department of justice

     Padre Faura Street, 1004 Manila, Philippines

           Tel/fax +632 521 1614 Email ; sad@doj.gov.ph

人権委員会…Hon. Atty. Leila M. De Lima

            Chairperson, The Commission on Human Rights

SAAC. Building Commonwealth Avenue

U.P. Complex, Diliman, Quezon,City, Philippines

Fax +632 929 0102 Email ; chr.delima@yahoo.com ; mtm_rodulfo@yahoo.com

フィリピン大使館… Embassy of Republic of the Philippines in Japan

           〒106-8537 港区六本木5-15-5  特命全権大使:ドミンゴ・エル・シアゾン 閣下

      H.E. Mr.Domingo. L. SIAZON, Jr.         ℡03-5562-1580 fax 03-5562-1603

 

   

 

 

 

 

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