BAYANは日本人活動家の強制送還を弾劾する

       

 

 

 

 

BAYANは日本人活動家の強制送還を弾劾する

この決定にはバリカタンの影響がある

ニュースリリース

2009年4月30日

 BAYANは、フィリピン入国管理局がさる4月29日、反帝国主義者であり、KMUによる国際連帯会議(ISA)に参加する予定だった日本人労働組合代表を強制送還したことに対して、最大限に強い言葉で弾劾する。

 伝えられたところによると、反帝国主義を掲げるAWC日本連の事務局メンバーである池田氏高巌氏は、手錠をかけられ、日本の関西空港に強制送還されたとのことだ。

 フィリピン入管局によれば、池田氏はアンドレア・ドミンゴが入管局長であった頃の2002年からブラックリストに載せられていた。これについて入管当局は、池田氏が「この国にとって公の負担になる可能性があるため」(原文どおり)と言い訳している。 

 また、複数の入管筋も、池田氏が2002年からブラックリストに載せられていると言っている。われわれは、池田氏が2002年に米比合同演習バリカタン演習を監視するためにミンダナオを訪れた国際連帯ミッション(ISM)に参加したことを理由に、今回、強制送還されたのではないかと見ている。競技場で開催された抗議集会の際、国内外の代表者らと一緒に、池田氏はバリカタン演習とフィリピン国内の問題へのアメリカの介入に抗議した。

 毎年ISAを開催しているKMUのテス・デオキーノによれば、池田氏は彼女に「フィリピンの国際空港に到着した後、入管職員と空港警察が私の拘束されている場所にやってきて、『2時間以内に日本に送り返されることなる』と言った」と語っている。池田氏は10人の男に対して激しく抵抗したにもかかわらず、力づくで次の便で日本へ帰国させられた。

 「ISAの参加者がこのような嫌がらせを受けるのは初めてのことだ」とKMUは訴えている。

 BAYANは池田氏の強制送還を弾劾する。特に、挙げられている理由が明らかに政治的であることを非難する。池田氏はフィリピンの脅威ではない。彼はただアメリカによるこれまでの介入に対して抗議の声を上げただけだ。彼はただ真の独立を望むフィリピン人民への連帯の意志を表明したにすぎない。これは、彼を追放するための理由にはまったくなりえない。

 フィリピン共和国とアメリカの同盟関係が入管当局の決定にまで影響を及ぼしていることは明らかだ。バリカタン演習の実施がつい最近決定されたことは偶然ではない。入管当局のブラックリストは、現在進行中のバリカタン演習の結果であるにちがいない。

 池田氏を強制送還することで唯一利益を得る者は、孤立したアロヨ政権と侵略国家であるアメリカ政府だけだ。###

 

 

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