日本連総会への連帯メッセージ
AWC日本連の同志のみなさん!
まず最初に想像を超える大地震と津波による日本民衆の苦痛に対して、深く慰労したいと思います。困難を克服して一日も早く安定を取り戻されることを祈っています。今回の災難を通じて、原子力発電所は安全性を保障できないという事実を確認することができました。広島と長崎での原爆被害を受けてから66年になる年に発生した日本の原子力事故は、自然災害ではなく人災だといえます。ふたたび日本連の同志の皆さんが健康で安全な生活が出来るよう願っています。
今年2月28日から4月30日まで、韓国ではキー・リゾルブ/フォール・イーグル演習が行われています。この訓練が実施される日に、AWC韓国委員会をはじめとして韓国の43団体が戦争指揮所前で記者会見を開いて演習の中止を求めました。韓米両国は防御訓練だと主張していますが、作戦計画5027に基づく朝鮮民主主義人民共和国の政権崩壊を目的とする攻撃的軍事演習が実施されています。これは国連憲章(2条4項)やビエンナ協約(1990年)に違反するものです。今回の演習では、韓国、グァム、米国本土、そして沖縄の米軍兵力まで動員されました。特に日本の自衛隊がオブザーバーで参加するなど、韓米日の三角軍事同盟が強化されています。
2008年アメリカ発の金融危機が全世界的な経済危機へと広がって以来、世界経済は回復の兆しを見せていません。資本主義体制は恒常的に恐慌の危機をもっているので実際のところ回復ということは不可能です。景気回復は結局、資本の利益に帰結します。金融経済危機の主犯である多国籍企業と超国籍金融投機資本は、各国家から公的資金と税制上の恩恵を受けながら労働者民衆の負担を加重させています。さらには経済危機に乗じて労働者に対する収奪と搾取を強化しています。実質賃金は下落する一方、物価は高騰しています。非正規職労働者と失業者は増加しています。今回の大震災によって日本の民衆の苦痛はいっそう大きくなると憂慮されます。
困難な条件の中でも全国総会を開催される日本連の同志たちに連帯と支持を送ります。新自由主義と帝国主義に反対するアジア民衆の連帯のために努力してこられた同志たちに感謝を伝えます。もういちど、困難を乗り越えて立ち上がられることを願い、総会が成功裏に開催されますことをお祈りしています。
2011年3月20日
AWC韓国委員会
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