日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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6・16岩国基地強化に反対する署名を防衛省へ提出6月16日、アジア共同行動日本連絡会議は、岩国基地強化に反対する署名を集約し、その第一次分を防衛省に提出した。第一次署名は、2380筆だった。この提出行動には、全国各地の代表派遣など、約20名が参加した。右翼・ファシスト排外主義勢力が、防衛省前のむかって左側で、反基地闘争への妨害をおこなっているまっただなかで、これをはねかえし、岩国基地強化反対署名を提出した。共同代表の鴨居さん、山口からかけつけた白松共同代表、首都圏事務局などが、右翼の妨害マイクをものともせずに、この日の岩国署名提出の意義を訴えていった。韓国のゲストも参加した。この日、夕方から右翼の妨害と対峙して防衛省抗議行動を予定している「辺野古への基地建設を許さない実行委」の仲間も、その準備がてら、参加した。鴨居、白松の両代表が署名の主旨をよみあげ、防衛省の担当者へ重い署名を手渡した。そして、抗議のシュプレヒコールを防衛省へたたきつけていった。艦載機の岩国移駐を許さない!愛宕山米軍住宅をやめろ!オスプレイの岩国基地中継拠点化をやめ、オスプレイ普天間配備を撤回しろ!岩国基地強化反対!などなど。岩国基地強化反対の新たな情勢を取り入れた第二次署名運動を準備中だ。継続し、取り組んでいこう。 その後、夕方から、「ボーリング阻止6-7月行動」、「辺野古の海に杭を打たせない」、「辺野古に基地をつくるな」、「公有水面埋め立てを許さない」などのスローガンをかかげた辺野古実の抗議行動に参加していった。そのなかで、関西からのわれわれの参加者は、京丹後の米軍Xバンドレーダ基地建設の反対闘争を報告した。アジアから米軍をたたきだす闘いをともにすすめよう、とアピールした。 岩国では、岩国市民の平和的生存権を踏みにじり、嘘とペテンの基地強化が押し寄せている。岩国基地の騒音や墜落など危険を軽減するといった口実で滑走路の沖合移転を行い、その滑走路移転のための土砂は憩いの場であった愛宕山を削って供給され、その愛宕山は都市住宅地開発となるなどと、国・県などの行政は市民に語ってきた。だが、日米同盟を根底から強化し、日米軍事一体化を進め、沖縄・辺野古をはじめとする新基地建設や岩国/神奈川/横田などの基地強化が打ち出された2005年のいわゆる「在日米軍再編計画」から、岩国基地強化も全面化した。滑走路拡張による基地機能の強化、核空母を含む米艦船寄港の新たな桟橋の建設、厚木基地艦載機59機の岩国基地移駐、普天間基地の空中給油機C130などの岩国基地配置、都市開発予定地の愛宕山に米軍住宅建設計画などが明らかになった。 岩国市民は、国・県によって、基地被害軽減どころか信じられないほど強大な岩国基地計画を突きつけられ、詐欺とペテンにはめられたのである。「岩国は負けない」。怒った岩国市民は、2006年3月、基地強化に反対する住民投票を実施させ、投票率58、8%をかちとり、その約9割が艦載機移駐や愛宕山米軍住宅などに反対したのだった。岩国の民意は、明白であり、現憲法の人民主権や平和的生存権に立つならば、政府は岩国基地強化を断念しなければならない。 にもかかわらず、政府・防衛省は、市庁舎新築の補助金をカットし、さまざまなアメとムチの攻撃をしかけて、市の年間予算の成立をはばみ、基地強化反対の当時の井原市長を「辞職」へおいつめて、出直し市長選を強制した。基地強化容認派の市長候補=福田現市長が政府・地元保守・基地利権層から全面的な応援とテコ入れ(巨額な基地助成金や基地関連事業などの約束)を受け、ほんの僅差で井原さんの市長返り咲きとならなかった。 しかし、岩国住民は、基地強化反対の闘いをねばりづよく、つづけている。次世代に、基地強化という、とんでもない重負担を残さないために、平和的生存権や住民主権をかちとるために、なによりもアメリカと日本のアジア侵略戦争と米軍犯罪を強制されることに反対し、裁判闘争や沖縄・全国各地との連帯などで、岩国市民は抵抗しつづけている。 「在日米軍再編計画」の2014年実施は、沖縄、岩国、神奈川などのたたかい、これを支援する全国的な反戦平和の闘いによって、完全に破綻した。日米政府は、2017年実施へと変更しながら、あらたな攻撃を加えてきている。殺人欠陥機オスプレイは、多くの反対のなかで、普天間基地配備と岩国基地運用拠点化がすすんでいる。2017年には、F35最新鋭戦闘機の岩国配備も狙われている。朝鮮半島や東アジアにむけた米軍の強大な出撃航空基地へと岩国基地は再編強化されようとしている。5月15日には、愛宕山米軍住宅の建設着工がはじまった。住民説明会も行われず、住民主権をふみにじりつづけ、米軍住宅着工を強行してきたが、岩国市民は抗議し、数時間にもわたって、阻止をたたかいぬいた。 岩国市民の基地強化にたいする抵抗闘争がくりひろげられている。愛宕山米軍住宅建設に抗議する集いも、つづいている。岩国基地強化に反対する全国的な支援や、労働運動による岩国反基地闘争もおこなわれている。基地撤去をめざす神奈川県央共闘も、岩国基地強化反対、厚木艦載機の完全撤去=岩国移駐にも反対といった、とりくみもはじまってきた。韓国CCB会合では、岩国基地強化に反対する国際連帯デーとして、愛宕山米軍住宅反対の現地行動のはじまった8月21日を設定し、取り組むことを決定した。岩国基地反対の8・21国際デーが準備されている。 安倍政権の集団的自衛権行使といった憲法9条破壊・解釈改憲をゆるさず、日米軍事同盟と日米軍事一体化に反対し、沖縄・辺野古新基地阻止、岩国基地強化反対、京丹後の米軍レーダー基地反対、神奈川/横田など、各地の反基地闘争をすすめることは決定的な正念場を迎えています。 原発推進を止めることも大きな山場をむかえます。原発は、核兵器製造の一環であり、核武装そのものです。反原発と反基地を結合して、人民主権や平和的生存権をかちとり、安倍政権を打倒していきましょう。 岩国基地強化に反対する第二次署名、8月30、31日の岩国での反戦全国合宿、11月29、30日の岩国国際シンポジウム開催(予定)など、一連の取り組みに参加することを要請します。 |
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