日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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8.8「検察は起訴せよ!」東京地検要請&東電前「汚染水」打ち水抗議行動7月31日、東京第5検察審査会が東電の勝俣恒久元会長ら元幹部3人について「津波を想定し、対策を取る必要があった」と判断し、業務上過失致死傷罪で起訴すべき(起訴相当)とする議決書を公表したことで、福島原発告訴団は、急遽、8月8日、東京地検に「検察は起訴せよ!」と、福島から“ハッパかけ”に貸切りバスを走らせた。 あいにく福島のバスは渋滞にあって、12時から地脇告訴団事務局長の進行で始まった地裁前の要請行動には間に合わなかったが、地検前の通りは検察審査会の「起訴相当」の議決に嬉しさを隠せない100名以上の人々でごった返した。 最初に武藤類子団長が発言に立って、検察審査会が被疑者に「起訴相当」の議決を出してくれたことはうれしいと笑みを浮かべた。今までの一人ひとりのたゆまぬ行動がこの結果を出させた。検察審査会は被害者の苦しみ、悲しみ、怒りの思いを受けとってくれたし、よく調べて議決を出してくれた。「起訴相当」の議決は11人中8人以上の賛同がなければ出せない。この議決の重みを検察は受け止め、強制捜査を含む再捜査をしっかりして、事故の責任を追及してほしい。これから何度でもここに激励にくる。ひとつの山を越えたと思うが、まだまだ続くみちです。これからも力を合わせて進んで行きましょう。午後1時に検事に会うことになったので、東電前行動には行けないが、皆さんには水分を充分にとってがんばってほしいと訴えた。 その後、郡山市から子どもの命を守るため静岡に自主避難した長谷川さんを初め数人のスピーチが続いた。 弁護団発言で海渡雄一弁護士の話は大変興味深かった。審査会がどういう議論をしているのか、我々弁護団にも全くわからないなかで、議決の出る少し前からいろいろな動きがあったとして、7月上旬に検察審査会から申立人側に質問があった。我々は「1万年から10万年に1度の津波であってもそれについては対応すべき」と上申書に書いたが、その根拠はなにか?7月11日にはファックスがきて、どういう対策を取っていれば、この事故は防げたかなど、7月15日まで返事を要請された。その時、追加書面で提出した内容が議決書に大幅に取り入れられている。 決定が出てからマスコミを通じて分かったことは、最後の1カ月くらいの間に審査会での状況が激変したようだ。その頃、我々は上申書を出したが、その中味は京都地検の古川さんの論文と大飯の判決文で、この判決に基づいて判断してほしいと伝えた。推測だが、それが大議論になって、福井地裁の大飯原発訴訟の勝利が、審査会の勝利につながったと思う。課題としては強制起訴でなく検察が再捜査して起訴するべきである。この重大事件を指定弁護士の手に委ねるようなやり方をしてほしくない。強制捜査の記録量は膨大で、取り調べの証人の数も多くて、指定弁護士は悲鳴あげて破産してしまう。弁護士報酬は上限1件100万円。他のことはできないから引き受ける弁護士がいない。ほとんど不可能だ。検察がぶん投げてよいのか!?そんなことは許されない!正規の裁判を東京地裁で開かせ、東京電力の責任を明らかにさせる。この刑事裁判を日本全国の原発を確実に止めていく再稼働を許さない闘いと一体の闘いとして、実現していきたいと決意を述べた。 まとめの発言に立った佐藤和良副団長は全国の皆さんのお力、全国15000人の告訴団の力によって、とうとう検察審査会に、3名を「起訴相当」、1名に「不起訴不当」の議決を出させた。これは一歩ドアを開けた歴史的瞬間だ。そして、何としても検察が起訴しなくてはならないのだと語気を強めた。人類史上最大の公害事件に日本の検察が起訴しなくては信用されない。起訴の判断を下すことこそが、13万人の避難している人々、甲状腺癌やさまざまな疾病に苦しんでいる被害者の多くの人々が救われる途が開ける。このままでは誰ひとりとしてうかばれない。検察の再捜査は10月31日までだが、検察審査会法によれば、後3カ月延ばせるが、1月31日まで延ばしても起訴しなくてはならない。10月31日めざして起訴するように、何度でもここに立とう!人間の鎖で東京地検を包囲して起訴を勝ち取り、原発事故の真相を明らかにして、多くの被害者を救おう!そして、再稼働を止めるためにも起訴を勝ち取ろう!と力強く呼びかけた。 最後にシュプレヒコール、
と叫んで地検前要請行動を終え、ぞろぞろとデモのように東電本店前へ移動した。 13時から東電前「汚染水」打ち水抗議行動が始まったが、渋滞で到着が遅れた福島からの人々も合流して、200人を超える人々が参加するなかで、「汚染水」(水道水)打ち水抗議が行われた。福島からの「金はいりません!すばらしい山と海、元の福島を全部かえしてください!」の切ないアピールは、参加者の胸をしめつけずにはおかなかった。東電への要請行動も行われた。(要請書を添付します) この日、AWC首都圏は、8.6広島青空式典で「韓日青空共同行動」を成功裏に終えた韓国ゲストを迎え、「8.8福島原発告訴団の闘い」を最初から最後まで共にして、経産省前テントひろばで、他の仲間と合流してから、近くの居酒屋で交流会を行い、国際連帯の意義を熱く語り合った。国境を越えて労働者民衆の普遍的「正義」は必ず勝利する!我々にとって、連帯と団結だけが希望だ!ともに闘い勝利しよう! 関連資料 |
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